10.6. ティア暗号化の管理

Acronis Cyber Infrastructureでは、AES-256標準を使用して、ディスクに保存されたデータを暗号化できるため、ディスクを紛失したり、ディスクが盗まれたりした場合でも、データは安全です。Acronis Cyber Infrastructureでは、ディスク暗号化キーをクラスターのメタデータ(MDS)に保存します。

暗号化は、新しく作成されたチャンクサービス(CS)に対してのみ有効または無効にすることができます。ティア暗号化を有効にしたら、ディスク(CS)を暗号化されたティアから手動で解放することで、ディスクを復号できます。同様に、ディスクのティアで暗号化を有効にするだけではそのデータ(CS)は暗号化されません。ディスクを暗号化するには、そのディスクを暗号化されたティアに割り当てる必要があります。

以下の点に注意してください。

  1. Acronis Cyber Infrastructureでは、内部ネットワークで送信されているデータを暗号化しません。
  2. 暗号化を有効にすると、パフォーマンスが少し低下します。

ティア暗号化を有効にするには、以下の手順を実行します。

  1. [設定] > [システム設定] > [暗号化] に移動します。

  2. [ディスクに保存されたデータに対しAES-256暗号化を有効にします] トグルスイッチをオンにします。

  3. 暗号化するティアを選択し、[保存] をクリックします。

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