5.3. 計算ノードの管理¶
インフラストラクチャの耐久性や冗長性を高めるために、3つのノードで構成する高可用性環境を作成できます。
管理ノード高可用性(HA)と計算クラスターは緊密に連係しているため、一方のノードを変更すると、たいていはもう一方に影響が及びます。以下の点に注意してください。
- HA構成の各ノードは、Hardware requirementsに挙げられている管理ノードの要件を満たしていなければなりません。計算クラスターを作成する場合は、必要なハードウェアも追加する必要があります。
- 計算クラスターの前にHA構成を作成した場合は、HA構成のすべてのノードを計算クラスターに追加しなければなりません。
- HA構成の前に計算クラスターを作成した場合は、計算クラスターのノードだけをHA構成に追加できます。従って、HA構成にノードを追加するには、そのノードをまず計算クラスターに追加することが必要です。
- HA構成と計算クラスターの両方に同じ3つのノードが入っている場合は、計算クラスターから個々のノードを削除できません。そのような場合、計算クラスターは完全に破壊されますが、HA構成はそのまま残ります。それとは逆に、HA構成を削除することもできますが、計算クラスターは動作を続行します。
注釈
計算クラスターでは、セルフサービスユーザーがKubernetesマスターノードの高可用性を有効にできるようにするために、少なくとも3つのノードが必要です。
計算クラスター内のノードが [ノード] 画面に表示されます。
ノードをクリックすると、そのノードの以下の情報を確認できます。
ノードの仮想CPUとRAM予約。
- システムとストレージサービス用に予約
- ノード上の仮想マシンにプロビジョニング
- ノードに残されている空き仮想CPUの数と空きRAMの量
注釈
仮想CPUの数は、ノード上の物理CPUの総数とオーバーコミット率の積です。システムおよびストレージサービス用の物理CPU予約について詳しくは、Hardware requirementsを参照してください。
ノードの名前とID、ステータス、IPアドレス、およびプレースメント(作成されている場合)。
ホストされている仮想マシンとリソースの使用状況。
この後のサブセクションで、計算クラスターにノードを追加する方法と、計算クラスターからノードを削除する方法を説明します。
5.3.1. 計算クラスターへのノードの追加¶
注釈
計算クラスター内のノードを変更する前に、計算ノードの管理で制限事項を確認してください。
計算クラスターに1つ以上のノードを追加するには、以下の手順を実行します。
[ノード] 画面で [ノードを追加] をクリックします。[ノードを追加] ウィンドウが表示されます。
各ノードのネットワークがグリーンにマークされていない場合は、ネットワークを構成します。これを行うには、歯車のアイコンをクリックし、計算関連のトラフィックタイプのネットワークをノードのNICに割り当てて、[適用] をクリックします。
ノードを選択して、[追加] をクリックします。
追加したノードが [ノード] 画面に表示されます。
5.3.2. 計算クラスターからのノードのリリース¶
注釈
計算クラスター内のノードを変更する前に、計算ノードの管理で制限事項を確認してください。
計算クラスターから1つ以上のノードをリリースするには、以下の手順を実行します。
- [ノード] 画面で、次のいずれかを実行します。
- ノードを選択し、リストの上にある [ノードをリリース] をクリックします。
- ノードの横にある省略記号のアイコンをクリックし、[リリース] を選択します。
- ノードをクリックし、右側のペインにある [ノードをリリース] をクリックします。
- [ノードをリリース] ウィンドウで、操作の確認のために [リリース] をクリックします。
選択したノードが [ノード] 画面から消えます。
リリースするノードにVMが存在する場合は、まずそのVMを他のノードに移行する必要があります。