6.1. Backup Gatewayについて

Backup Gatewayストレージアクセスポイント(ゲートウェイともいう)は、Acronis Cyber BackupやAcronis Cyber Backup Cloudを使用していて、クライアントのバックアップデータのオンプレミスストレージを編成したいと考えているサービスプロバイダーを対象にしています。

Backup Gatewayを使用するサービスプロバイダーは、Acronis専用の重複除外対応のデータ形式に合わせたストレージを簡単に設定できます。

Backup Gatewayでは、以下のストレージバックエンドがサポートされています。

  • イレージャーコーディングによってソフトウェアの冗長性を確保したストレージクラスター
  • NFS共有
  • パブリッククラウド(幾つかのS3ソリューションや、Microsoft Azure、OpenStack Swift、Google Cloud Platformなど)

シナリオや要件に基づいてバックエンドを選択するのは当然ですが、Acronis Backupのデータの保存先としてはローカルストレージクラスターをお勧めします。そうすることで、WANの最適化とデータのローカル性によって最適なパフォーマンスが得られます。NFS共有またはパブリッククラウドにバックアップを保存すると、データ転送やその他オーバーヘッドが避けられず、全体的なパフォーマンスが低下します。

以下の点に注意してください。

  • Backup Gatewayを設定する時には、Acronis Backupソフトウェアの管理者アカウントの資格情報を指定する必要があります。
  • Backup Gatewayで、ローカルストレージではなく外部ストレージ(NFSなど)を使用する場合は、その外部ストレージで冗長性を確保しなければなりません。Backup Gateway自体はデータ冗長性がなく、データ重複除外を実行しません。
  • Acronis Cyber Backup CloudでBackup Gatewayを登録できるようにするには、パートナーアカウントで二要素認証(2FA)を無効にする必要があります。