5. 記憶域スペースのエクスポート

Acronis Cyber Infrastructureでは、以下のように記憶域スペースをエクスポートできます。

  • 仮想環境やデータベースをはじめとするニーズに対応するためのiSCSI経由ブロックストレージとして。SUNのような方法で、外部の物理ホストや仮想ホストにクラスターディスク用域をiSCSIを介したLUNブロックデバイス形式でエクスポートできます。
  • S3互換プロトコルを介し、ファイル数の制限なく格納するオブジェクトストレージとして。S3のようなオブジェクトストレージには、メディアファイル、バックアップ、Open Xchangeファイルなどのデータを格納でき、Dropboxのようなアプリケーションを介してアクセスが提供されます。Amazon S3からAcronis Cyber Infrastructureへのデータ移行後に、エンドユーザーはS3アプリケーションを実行できます。また、Amazon S3と互換性のある独自のオブジェクトストレージサービスもビルドできます。
  • NFSによるエクスポート。高可用性のNFSクラスターにノードを編成し、NFS共有を作成できます。それぞれの共有では、複数のNFSエクスポートを作成でき、これが、ユーザーデータ用に実際にエクスポートされるディレクトリになります。標準コマンドを使用し、各エクスポートをマウントできます。技術的な観点からすると、NFSボリュームはオブジェクトストレージを基盤としています。NFSクラスターは、データの再書き込みがそれほどないファイルストレージには適しますが、高いパフォーマンスが求められる頻繁に書き換えを行うワークロードには適していません。VMware vSphereとの統合効果を活かすためには、iSCSIプロトコルの使用をお勧めします。