4. 計算クラスターの管理

Acronis Cyber Infrastructureは、高パフォーマンスの仮想環境を提供しますが、その基本となるコンポーネントが計算クラスターです。管理者は計算クラスターから、複数のテナント、仮想マシン、ソフトウェア定義のネットワークを作成できるほか、Kubernetesといったコンテナオーケストレーション型ソリューションを簡単に配置できます。

このセクションでは、計算クラスターに関する一般的な2種類のシナリオについて説明します。

  • あるサービスプロバイダー(SP)で、仮想環境サービスをエンドカスタマーに提供しているとしましょう。このような場合にホワイトラベリング、マルチテナント、簡易的リソース管理とアロケーション機能を備えたセルフサービスパネルは、SPに大きなメリットをもたらします。
  • またある企業において、インフラストラクチャ全体におよぶ新たなソフトウェアの採用を計画しているとしましょう。このような場合には、従業員全員によるアクセスと作業を実現するために、仮想マシンを配置し、それらにソフトウェアをインストールすることができます。

これら2つのケースは、大きく異なっているようですが、Acronis Cyber Infrastructure内で行う手順は類似しています。

  1. 計算クラスターを作成します。
  2. ドメイン、プロジェクト(テナント)、およびユーザーにリソースを割り当てます。
  3. エンドユーザー用の仮想マシンを作成します。

この章では、これらのステップをそれぞれ説明します。