7.2. iSCSIワークフロー¶
iSCSIによってボリュームをエクスポートするための標準的なワークフローは以下のとおりです。
- ターゲットグループに追加する各ノードのネットワークインターフェースにトラフィックタイプ [iSCSI] のネットワークを割り当てます。ネットワークとトラフィックタイプの管理を参照してください。
- 選択したノードでターゲットグループを作成します。ターゲットグループの作成を参照してください。
- ボリュームを作成して、ターゲットグループにLUNとして接続します。通常は、ターゲットグループの作成時にこの作業を行います。ただし、後からこの作業を行うこともできます(ボリュームの管理を参照)。
- 必要に応じて、ターゲットグループでCHAPとACLの認証を有効にします。その場合、CHAPアカウントを作成してターゲットグループに割り当ててから、グループのアクセス制御リストに値を設定します。通常は、ターゲットグループの作成時にこの作業を行います。ただし、後からこの作業を行うこともできます(ターゲットグループへのアクセスの制限を参照)。
- オペレーティングシステムや製品の標準ツールを使用してイニシエータをターゲットに接続します(:doc:『ストレージユーザーズガイド<users_guide:index>』を参照)。ターゲットのIQNを表示するには、ターゲットグループ名をクリックします。
7.2.1. レガシーiSCSIターゲットの管理¶
Acronis Cyber Infrastructure2.5へのアップグレード後に、バージョン2.4で作成した古いiSCSIターゲットと新しいターゲットを一緒に実行できます。古いターゲットごとに1つのターゲットグループが自動的に作成され、iSCSI LUNがiSCSIボリュームに移動します。そのようなターゲットグループの名前は、group:<target_name>
という形式になります。たとえば、IQN iqn.2014-06.com.vstorage:target1
のiSCSIターゲットは、group:target1
という名前のターゲットグループに配置されます。
管理者パネルでは、古いターゲットの管理作業として、ターゲットの削除と、ターゲットからのボリュームの切断だけを実行できます。vstorage-iscsi
ユーティリティを使用すれば、すべての機能を実行できます(Acronis Storage 2.4管理者コマンドラインガイドを参照)。
古いiSCSIターゲットはALUAモードをサポートしていないので、LUNは高可用性ではありません。高可用性を有効にするには、古いターゲットグループからボリュームを切断し、新しく作成したターゲットグループに接続してください(ボリュームの切断とターゲットグループへのボリュームの接続を参照)。
2020年10月21日