8.3. 高可用性のテスト

このセクションでは、管理ノードで障害が発生した場合のシミュレーションを行います。

  1. Acronis Cyber Infrastructure管理ノードの電源を強制的に落とします。

    注釈

    カーネルのクラッシュ、停電などが原因で障害が発生した場合や、ネットワークからノードにアクセスできなくなった場合には、高可用性(HA)によりサービスの稼働が維持されます。グレースフルシャットダウンは障害イベントと見なされません。HAのテストを行うには、ノードの電源を強制的にオフにするか、ノードからネットワークケーブルを取り外します。

  2. [インフラストラクチャ] > [ノード] 画面を開きます。障害が発生したノードのステータスは異常で、赤で強調表示されています。

  3. ノードの1つで障害が発生し、使用不可能になった場合でも、次のサービスにアクセスできます。

    • 管理者パネル。
    • [仮想コンピュータ]:
    • iSCS: VMware vSphereでは、iSCSI経由でエクスポートされたボリュームに引き続きアクセスできます。
    • S3: CyberDuckを介してバケットにアクセスできます。
    • NFS: マウントされたルートエクスポートでは、アップロードしたデータに引き続きアクセスできます。
    • Backup Gateway: バックアップ管理コンソールで、以前に作成したバックアップに引き続き移動できます(FQDNを適切に構成している場合にアクセス可能)。

ここまでで実行したデモで、サービスとデータが正常なノードに退避され、ダウンタイムなく引き続き利用可能なことがお分かりいただけたかと思います。