8.9. データセンター間のS3データのレプリケーション¶
Acronis Cyber Infrastructureでは、Acronis Cyber Infrastructureに基づくS3クラスターを使用して、S3クラスターデータのレプリカを保存し、地理的に分散している複数のデータセンターの間でデータを最新に保つことができます。ジオレプリケーションではインターネット接続が不要なので、ローカルS3ユーザーがリモートS3クラスターのデータにアクセスしたり、リモートS3ユーザーがローカルS3クラスターのデータにアクセスしたりする時の応答時間が短くなります。
ジオレプリケーションでは、データの変更直後にレプリカが更新されるというスケジュールが設定されています。ジオレプリケーションのパフォーマンスは、インターネット接続の速度、冗長性モード、クラスターのパフォーマンスによって左右されます。
空き領域が十分にあるデータセンターが複数存在する場合は、それらのデータセンターにあるS3クラスターの間でジオレプリケーションをセットアップすることをお勧めします。
重要
各クラスターには、グローバル認証局の署名の付いた独自のSSL証明書が必要です。
S3クラスターの間でジオレプリケーションをセットアップするには、以下のようにしてデータセンター間でトークンを交換します。
リモートデータセンターの管理者パネルで、[ストレージサービス] > [S3] > [ジオレプリケーション] 画面を開きます。
ホームS3クラスターのセクションで [トークン] をクリックします。[トークンを入手] ペインでトークンをコピーします。
ローカルデータセンターの管理者パネルで、[ストレージサービス] > [S3] > [ジオレプリケーション] 画面を開いて、[データセンターを追加] をクリックします。
コピーしたトークンを入力して、[追加] をクリックします。
同じ要領でリモートS3クラスターを設定します。
クラスターのジオレプリケーションを有効にした後、バケットごとにそのデータをレプリケートできます(S3バケットでのジオレプリケーションの管理を参照)。