8.8. Acronis Cyber InfrastructureでS3を使用するためのベストプラクティス

このセクションでは、Acronis Cyber InfrastructureでS3機能を効果的に使用するための推奨事項を取り上げます。

8.8.1. S3のバケットとキーの命名ポリシー

DNSの命名規則に準拠したバケット名を使用することをお勧めします。

  • 長さは3文字から63文字です
  • 先頭と末尾は英小文字か数字でなければなりません
  • 英小文字、数字、ピリオド(.)、ハイフン(-)、下線(_)を使用できます
  • 有効な名前の各部分(前述のとおり)をピリオドで区切って連結した形式も可能です

オブジェクトキーは、任意のUTF-8エンコード文字の文字列で、最大長は1024バイトです。

8.8.2. PUT操作のパフォーマンスの改善

オブジェクトストレージでは、1つのPUT要求で最大5 GBのオブジェクトのアップロードをサポートしています(マルチパートアップロードの場合は5 TB)。マルチパートアップロードAPIを使用して、大きなオブジェクトを小さく分割して全体を同時にアップロードすると(つまり複数のOSサービスの間で負荷を分散させると)、アップロードのパフォーマンスが向上します。

5 MBを超えるオブジェクトの場合は、マルチパートアップロードを使用することをお勧めします。