7. 旧バージョンのソリューションからのバックアップの移行¶
Backup Gatewayを使用すれば、Acronis Storage 1.5やAcronis Storage Gateway 1.6と1.7から任意のストレージバックエンド(ローカルストレージクラスター、外部NFS、パブリッククラウド)にバックアップを移行できます。
ただし、Backup Gatewayとして複数のノードが選択されている場合は、NFSバックエンドへの移行はできません。
重要
作業を進める前に、ターゲットストレージに既存のバックアップと新しいバックアップのための十分な領域があることを確認してください。
移行の流れをまとめると、以下のようになります。
選択したソースストレージにSSHでアクセスするためのroot資格情報をBackup Gatewayに指定します。
Backup Gatewayがソースストレージでプロキシをセットアップし、そのプロキシが、Acronis Backupエージェントから受け取る着信要求をソースストレージからBackup Gatewayにリダイレクトします。
Backup Gatewayが、選択したストレージバックエンドにバックアップを移行する処理を開始します。移行を待っているデータが、Backup Gatewayの [概要] 画面の [移行バックログ] セクションに表示されます。バックログが空になった時点で、すべてのデータの移行が完了したことになります。
移行が始まると、新規バックアップのデータも増分バックアップのデータもターゲットストレージに格納されます。ソースストレージからのバックアップは、バックグラウンドでプルされます。バックアップエージェントにとってはプロセス全体が透過的なので、バックアップエージェントの処理は中断なしで進みます。
マイグレーションが完了すると、Acronis Backupエージェントからの要求は、ソースストレージのプロキシを経由しないでBackup Gatewayに直接送信されるので、ソースストレージを処分することも可能です。必要な手順は、ソースストレージがAcronis Cyber Backup Cloudに登録されている方法によって異なります。
ソースストレージがFQDNで登録されている場合は、FQDNの背後にあるIPアドレスをBackup GatewayノードのIPアドレスに変更する必要があります。
ソースストレージがIPアドレスで登録されている場合は、Backup GatewayをAcronis Cyber Backup CloudにFQDN(Backup GatewayノードのIPアドレスに解決されるFQDN)で再登録することを強くお勧めします。FQDNを使用する方が、移行がスムーズに進みますし、Backup Gatewayのノードを変更した場合でも、Acronis Cyber Backup Cloudの再設定は不要です(FQDNの背後にあるIPアドレスの変更は必要です)。
FQDNを使用したくない場合は、移行が完了するまで待ち、ソースとターゲットの両方のマシンをシャットダウンしてから、ターゲットマシンのパブリックインターフェースがソースマシンのIPアドレスを取得できるようにネットワークを再構成する必要があります。
バックアップの移行を開始するために管理者パネルで実行しなければならない具体的な手順を以下の各サブセクションで説明します。