4.2. Backup Gatewayを経由した外部NFS共有への接続¶
以下の制限事項に注意してください。
- Acronis Cyber Infrastructureでは、NFSボリュームの上でデータ冗長性を実現することはできません。実装環境によっては、NFS共有で独自のハードウェア冗長性やソフトウェア冗長性を使用することも可能です。
- 現行バージョンのAcronis Cyber Infrastructureでは、NFSボリュームでバックアップを保管できるのは、1つのクラスターノードに限られます。
作業を進めるために、以下の点を確認してください。
- NFS共有にバックアップ用の十分な領域があります。
- 各NFSエクスポートを1つのゲートウェイだけが使用しています。特に、2つのAcronis Cyber Infrastructureインストール環境がバックアップストレージとして同じNFSエクスポートを使用するような設定は行わないでください。
Backup Gatewayをセットアップするには、以下の手順を実行します。
[インフラストラクチャ] > [ネットワーク] 画面で、[ABGWプライベート] と [ABGWパブリック] のトラフィックタイプが、使用するネットワークに追加されていることを確認します。
左のメニューで、[ストレージサービス] > [バックアップストレージ] をクリックします。
ゲートウェイサービスを実行するノードを選択してから、右のペインで [ゲートウェイを作成] をクリックします。
注釈
クラスター内でのロールを表す小さなアイコンとともにノードが表示されます。アイコンの詳細については、https://kb.acronis.com/content/61024を参照してください。
ストレージタイプとして [ネットワークファイルシステム] を選択します。
ドロップダウンリストで正しいネットワークインターフェースが選択されていることを確認します。[次へ] をクリックします。
必要に応じて、歯車のアイコンをクリックし、[ネットワークを構成] 画面でノードのネットワークインターフェースを設定します。
[ボリュームパラメータ] ペインで、NFS共有のホスト名またはIPアドレスとエクスポート名を指定し、NFSのバージョンを選択します。プロトコルにおいて制限があるNFS3に比べてスケーラビリティやパフォーマンスがより優れているので、NFS4をお勧めします。[次へ] をクリックします。
[DNS構成] ペインで、このゲートウェイの外部FQDN(
backupgateway.example.com
など)を指定します。ゲートウェイサービスを実行する各ノードで、発信インターネット接続とAcronis Backupソフトウェアからの着信接続のためのポートが開いていることを確認します。バックアップエージェントは、そのアドレスとポートを使用してバックアップデータをアップロードします。[次へ] をクリックします。重要
管理者パネルに表示されるサンプルに従ってDNSサーバーを設定します。
重要
Backup Gatewayクラスター内のノードのネットワーク構成を変更するたびに、その変更に合わせてDNSレコードを調整してください。
[バックアップソフトウェアで登録します] ペインで、対象のAcronis製品について以下の情報を指定します。
重要
パートナーアカウントで二要素認証(2FA)が無効になっていることを確認してください。また、2FAを有効にしたテナント内の特定のユーザーの認証を無効にして(『Acronis Cyber Cloudマニュアル』 を参照)、ユーザーの資格情報を指定することもできます。
- [アドレス] で、Acronis Cyber Backup Cloudの管理ポータルのアドレス(https://cloud.acronis.com/など)またはAcronis Cyber Backupの管理サーバーのホスト名/IPアドレスとポート(http://192.168.1.2:9877など)を指定します。
- [アカウント] で、クラウド内のパートナーアカウントまたはローカル管理サーバー上の組織管理者の資格情報を入力します。
最後に [完了] をクリックします。