4.3. 計算ノードの管理

インフラストラクチャの耐久性や冗長性を高めるために、3つのノードで構成する高可用性環境を作成できます。

管理ノードHAと計算クラスターは緊密に連係しているので、一方のノードを変更すると、たいていはもう一方に影響が及びます。以下の点に注意してください。

  1. HA構成の各ノードは、:doc:『インストールガイド<installation_guide:index>』に挙げられている管理ノードの要件を満たしていなければなりません。計算クラスターを作成する場合は、必要なハードウェアも追加する必要があります。

  2. 計算クラスターの前にHA構成を作成した場合は、HA構成のすべてのノードを計算クラスターに追加しなければなりません。

  3. HA構成の前に計算クラスターを作成した場合は、計算クラスターのノードだけをHA構成に追加できます。従って、HA構成にノードを追加するには、そのノードをまず計算クラスターに追加することが必要です。

  4. HA構成と計算クラスターの両方に同じ3つのノードが入っている場合は、計算クラスターから個々のノードを削除できません。そのような場合、計算クラスターは完全に破壊されますが、HA構成はそのまま残ります。それとは逆に、HA構成を削除することもできますが、計算クラスターは動作を続行します。

注釈

計算クラスターでは、セルフサービスユーザーがKubernetesマスターノードの高可用性を有効にできるようにするために、少なくとも3つのノードが必要です。

計算クラスター内のノードが [ノード] 画面に表示されます。

ノードをクリックすると、そのノードの以下の情報を確認できます。

  • ノードのCPUとRAMの使用状況。

  • ノードの名前とステータスとIPアドレス。

  • ホストされている仮想マシンとリソースの使用状況。

../_images/stor_image84_2_ac.png

この後のサブセクションで、計算クラスターにノードを追加する方法と、計算クラスターからノードを削除する方法を説明します。

4.3.1. 計算クラスターへのノードの追加

注釈

計算クラスター内のノードを変更する前に、計算ノードの管理で制限事項を確認してください。

計算クラスターに1つ以上のノードを追加するには、以下の手順を実行します。

  1. [ノード] 画面で [ノードを追加] をクリックします。[ノードを追加] ウィンドウが表示されます。

  2. 必要に応じて、緑のマークが付いていない各ノードでネットワークを設定してください。そのためには、歯車のアイコンをクリックし、計算関連のトラフィックタイプのネットワークをノードのNICに割り当てて、[適用] をクリックします。

  3. ノードを選択して [追加] をクリックします。

    ../_images/stor_image84_3_ac.png

追加したノードが [ノード] 画面に表示されます。

管理ノードのHAグループに複数のノードが含まれている場合は、そのすべてのノードを計算クラスターに追加する必要があります。

4.3.2. 計算クラスターからのノードのリリース

注釈

計算クラスター内のノードを変更する前に、計算ノードの管理で制限事項を確認してください。

計算クラスターから1つ以上のノードをリリースするには、以下の手順を実行します。

  1. [ノード] 画面で以下のいずれかの操作を実行します。

    • ノードを選択し、リストの上にある [ノードをリリース] をクリックします。

    • ノードの横にある省略記号のアイコンをクリックし、[リリース] を選択します。

    • ノードをクリックして詳細情報を表示し、上部のツールバーにある [ノードをリリース] をクリックします。

  2. [ノードをリリース] ウィンドウで、操作の確認のために [リリース] をクリックします。

選択したノードが [ノード] 画面から消えます。

リリースするノードにVMが存在する場合は、まずそのVMを他のノードに移行する必要があります。