5. アップデートの管理¶
Acronis Cyber Infrastructureでは、無停止ローリングアップデートをサポートしています。クラスターノードは1つずつアップデートされ、データの可用性に影響はありません。アップデート中、ノードはメンテナンスモードに入り、そのワークロードとVMは他のノードに移行されます。アップデート後、ノードは稼働中に戻ります。メンテナンスモードの詳細については、Performing Node Maintenanceを参照してください。
ノードのアップデートを開始する前に以下の点に注意してください。
アップデートの有無を確認し、アップデートをダウンロードするには、クラスターが正常でインフラストラクチャ内の各ノードで外部インターネット接続を開くことができる必要があります。つまり、特に、クラスターDNSを設定し、外部のホスト名を解決できるDNSを参照している必要があります。詳細については、Adding External DNS Serversを参照してください。
割り当て解除されているノードはアップデートできません。
アップデートは一度に1つのストレージクラスターノードに適用されます。
EPELなどのサードパーティのリポジトリを有効にする場合、公式リポジトリ
hci.repo
からのパッケージがサードパーティのリポジトリからのパッケージによって上書きされないようにしてください。そのようなリポジトリが不要になったら無効にしてください。無効にしない場合、製品の安定性が損なわれる可能性があります。
ストレージクラスターを管理者パネルからアップデートするには、以下の手順を実行します。
[設定] > [アップデート] 画面を開きます。最後に確認した日付が右上に表示されます。円形の矢印をクリックし、新しいアップデートの有無を確認します。ノードに利用できるアップデートがある場合、ノードのアップデートステータスが [使用可能] に変わります。
右上の [ダウンロード] をクリックしてアップデートを入手します。アップデートがノードにダウンロードされると、そのノードのアップデートステータスが [インストールの準備が整いました] に変わります。アップデートがすべてのノードにダウンロードされたら、ボタンは [インストール] に変わります。そのボタンをクリックして続行します。
[アップデートをインストール] ウィンドウで、ノードを再起動する必要があるものの、メンテナンスモードに入ることができない場合にアップデートを進める方法を選択します。ダウンタイムを回避するために、再起動する必要があるノードは、アップデート中に1つずつメンテナンスモードに入ります。メンテナンスモードに入ることができないノードはデフォルトではスキップされ、アップデートされません。チェックボックスをオンにすることで、ノードの一部がメンテナンスモードに入ることができない場合にアップデートを停止することができます。すでにアップデートされたノードはそのままの状態になります。
[インストール] をクリックします。
アップデートがインストールされている間、プロセスを一時停止またはキャンセルすることができます。
ノードの一部がメンテナンスモードに入ることができない場合にアップデートを中止することを選択し、中止が発生した場合、ノードがメンテナンスモードに入ることができなかった理由を示すウィンドウが表示されます。アップデートを進める方法を指定する必要があります。アップデートをキャンセルする、問題を解決する、またはダウンタイムなしでアップデートをやり直すことができます。または、リストに表示されているノードで同時にアップデートを強制的に実行することもできます。後者の場合、該当するノードは再起動され、そのノードで実行されているサービスのダウンタイムが発生する可能性があります。
アップデートが完了すると、ノードのステータスは [最新の状態] に変わります。
ReadyKernelでカーネルをアップデートする方法については、Updating Kernel with ReadyKernelを参照してください。