3.5. 手順2:ネットワークの設定¶
Acronis Cyber Infrastructureでは、管理するためにサーバーごとに1つのネットワークインターフェースが必要です。内部管理トラフィックタイプのネットワークを割り当てるネットワークインターフェースを指定する必要があります。インストールした後に、管理者パネルでこのトラフィックタイプを事前設定済みのネットワークから削除することはできません。
[ネットワークとホスト名] 画面で、少なくとも1つのネットワークカードが設定されている必要があります。通常、ネットワークは(DHCPによって)自動的に設定されます。手動による設定が必要な場合、ネットワークカードを選択して [設定...] をクリックし、必要なパラメータを指定します。
特に、MTUを大きい値に設定することを検討してください。ネットワークの制限事項に説明されているとおり、MTUはデフォルトでは1500に設定されますが、推奨値は9000です。Acronis Cyber Infrastructureを既存のネットワークに統合する場合、MTUの値はそのネットワークの値に合わせます。新しいネットワークを使用してAcronis Cyber Infrastructureを最初から配置する場合は、MTUの値を推奨値の9000に設定します。
重要
MTUの値は、ネットワーク全体で同じである必要があります。
次の場所で同じ値を使用してMTUを設定する必要があります。
ネットワーク上の各ルーターおよびスイッチ(ネットワーク機器のマニュアルを参照)
各ノードのネットワークカードおよび各ボンドまたはVLAN
また、ネットワークの計画に説明されているように、ボンド接続を2つ作成し、ボンドの1つに3つのVLANインターフェースを作成することをお勧めします。VLANインターフェースの1つは、インストーラで作成し、管理者パネルのネットワークに割り当てて、インストール後に管理者パネルにアクセスできるようにする必要があります。残りのVLANインターフェースは、:doc:『管理者ガイド<admins_guide:index>』に記載されているように、管理者パネルで適宜作成し、ネットワークに割り当てることができます。
また、[ホスト名] フィールドに完全修飾ドメイン名(<ホスト名>.<ドメイン名>
)または短い名前(<ホスト名>
)で一意のホスト名を入力する必要があります。
重要
後からホスト名を変更するには、テクニカルサポートに連絡する必要があります。
ネットワークを設定したら、[次へ]をクリックします。
3.5.1. ボンド接続の作成¶
ボンド接続により、1つのネットワークカードでは得られない高いスループットを実現し、冗長性も向上させることができます。
次に説明するように、ネットワークボンドは [ネットワークとホスト名] 画面で作成できます。
新しいボンド接続を追加するには、下部のプラス記号ボタンをクリックし、ドロップダウンリストから [ボンド] を選択し、[追加] をクリックします。
[ボンド接続の編集...] ウィンドウで、イーサネットボンディングインターフェースに次のパラメータを設定します。
[モード] をネットワークで必須に設定
[リンク監視] を
[MII(推奨)]
に設定[監視間隔]、[リンクアップ遅延]、および [リンクダウン遅延] を300に設定
注釈
インストール後に
xmit_hash_policy
をlayer3+4
に手動で設定することをお勧めします。[ボンド] タブの [ボンド接続] セクションで [追加] をクリックします。
[ボンドスレーブの編集...] ウィンドウで、[デバイス] ドロップダウンリストからボンド接続するネットワークインターフェースを選択します。
必要に応じてMTUを設定し、[保存] をクリックします。
ボンド接続に追加する必要があるネットワークインターフェースごとに手順3~5を繰り返します。
必要に応じてIPv4設定を指定し、[保存] をクリックします。
接続は [ネットワークとホスト名] 画面のリストに表示されます。
3.5.2. VLANアダプタの作成¶
次に説明するように、Acronis Cyber Infrastructureのインストール中に、物理アダプタまたはボンド接続に基づいて [ネットワークとホスト名] 画面で仮想ローカルエリアネットワーク(VLAN)アダプタを作成することもできます。
新しいVLANアダプタを追加するには、下部のプラス記号ボタンをクリックし、ドロップダウンリストから [VLAN] を選択し、[追加] をクリックします。
[VLAN接続の編集...] ウィンドウで次の手順を実行します。
[親インターフェース] ドロップダウンリストで、VLANアダプタを作成するときに使用する物理アダプタまたはボンド接続を選択します。
[VLAN ID] フィールドにVLANアダプタの識別子を指定します。値は1~4094の範囲である必要があります。
必要に応じてIPv4設定を指定し、[保存] をクリックします。
VLANアダプタは [ネットワークとホスト名] 画面のリストに表示されます。