Acronis Cyber Cloud 9.0 Update 1 リリースノート
リリース日:2020年4月
概要
今回のアップデートでは、 Acronisのクラウドソリューションの機能が強化され、前のリリースで見つかった問題が修正されています。
新機能
#CyberFitスコア
新しいリリースでは#CyberFitデバイス保護スコアを導入しています。このスコアには次に挙げる診断の結果が組み込まれています。
- マルウェア対策ソフトウェアがインストールされている。
- バックアップソフトウェアがインストールされている。
- ファイアウォールが利用可能で有効になっている。
- VPNが有効で実行されている。
- フルディスクの暗号化が有効になっている。
- NTLMによる送信トラフックが制限されている。
Zoom、WebEx、Microsoft Teamsの保護
- Acronisを活用した自己防御による保護には、感染防止、「ホスト」ファイルの保護などが含まれます。
- 脆弱性診断とパッチ管理。
- Acronisサイバープロテクションモニターの保護ステータス。
リモートワイプ
管理者は、AcronisサイバープロテクションのコンソールからWindowsマシンをリモートで抹消できます。
新しいリモートデスクトップ機能
- macOS向けのMicrosoft RDPクライアントがサポートされました。
- エンドユーザーに、Acronis Cyber Protectリモートデスクトップ経由で企業内マシンにアクセスする権限を付与します。
URLフィルタリング
COVID-19に関して議論の余地がある情報を含むWebサイトのデータベースが拡張されます。
スマート保護計画
公衆衛生に関する新しいサイバープロテクションオペレーションセンター(CPOC)によるアラート(COVID-19のニュース、ウイルス、潜在的なアウトブレイクなど)が追加されました。
拡張された脆弱性診断とパッチ管理
脆弱性診断とパッチ管理データベースには、一般的なコラボレーションツールとVPNクライアントが含まれています。
リモートワーカー向けの事前定義済み保護計画
新しい事前定義済み保護計画は、特にリモートワーカーとオフィスワーカー向けに最適化されています。
音声によるAcronisサイバープロテクションコンソールの制御(プレビュー)
Acronisサイバープロテクションコンソールは、使用頻度の高い操作の音声コマンドを認識するようになりました。
操作性とユーザーインターフェースの改良
- 管理ポータルおよびAcronisサイバープロテクションコンソールによる新しいガイドツアーが追加され、クライアントのオンボーディングがシンプルになりました。
- デバイスに適用されていない保護計画モジュールが、インテリジェントに除外されます。
- エージェントのインストールがさらに分かりやすくなり、各ステップが明示されるようになりました。
- Acronisサイバープロテクションのエディションと選択ダイアログを比較する機能により、新しいパートナーとカスタマーの作成がより直感的になりました。
- AcronisサイバープロテクションモニターがAcronisブランドになりました。
対象となるコンポーネント
Acronisサイバープロテクションエージェント
- AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(v. 12.5.22390)
- AcronisサイバープロテクションMacエージェント(v. 12.5.22390)
- AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(v. 12.5.22390)
こちらからAcronis サイバープロテクションエージェントのリリースノートを個別に確認できます。
修正済みの問題
このセクションでは、今回のアップデートで修正済みの問題について説明します。
Acronisサイバープロテクション
共通
- [ADP-7448] 保護計画の脆弱性診断およびパッチ管理の一部での不正確な用語。
- [AMP-2078] システムシャットダウンの際にマルウェアからの保護プロセスが正常に停止せず、直近のログが表示されない。
インストール
- [ABR-266784] Acronis True ImageがインストールされているマシンにAcronisサイバープロテクションエージェントをインストールしようとすると、誤ったメッセージとナレッジベースへのリンクが表示される。
- [ABR-262486] Acronisサイバープロテクションのインストール中、ユーザーアカウント制御(UAC)ダイアログにウェブインストーラーの正しくない名前が表示される。
- [ABR-266573] 以前の登録の追跡が完全に削除されなかったため、エージェントの登録が失敗する。
- [ABR-267109] 特定の状況下でウェブインストーラーのファイルダウンロード速度が低下する。
- [ABR-267974] エージェント登録のエラーメッセージウィンドウでメッセージのテキストが長すぎると、ボタン全体が表示されない。
- [ABR-266562] Acronisサイバープロテクションエージェントのウェブインストーラーで、同一のマシンにAcronis True Imageがマシンにインストールされている場合、 [戻る] ボタンが無効になる。
- [ABR-267652] パートナー管理者としてマシンを登録するリンクを開くと、不明瞭なエラーメッセージが表示される。
バックアップと復元
- [ABR-266706] 「バックアップの最大数」ルールのクリーンアップで、100スライスを超える値が設定できない。
- [ABR-266996] アップデート後、エージェントが復元ポイントを参照できず、「アップストリームトークンプロバイダーを取得できません」というエラーが表示される。
- [ABR-233372] カスタマーテナントでクラウドバックアップが有効になっていない場合に、「クォータを超過しています」という誤ったエラーメッセージが表示される。
- [ABR-266569] Standard Editionで「計画」タブへのリンクが表示される。
- [ABR-267178] 計画外のシステム再起動によるバックアップの失敗時に、不明瞭なエラーメッセージが表示される。
- [ABR-267238] Acronisサイバープロテクションモニターに次のように誤ったステータスが表示される:「バックアップステータス不明」ではなく「監視ステータス不明」。
- [ABR-267293] Acronis Cyber Cloud 9.0へのアップデートのあと、特定の保護計画に関する保護ステータスについてのEメール通知が表示されない。
macOS
- [ABR-268084] macOS向けAcronisサイバープロテクションモニターエージェント(12.5.22210)で、[管理コンソールを開く] ボタンが動作しない。
管理ポータル
- [PLTFRM-21250] テナントまたはユーザーの作成中に、デフォルトでいずれの言語も選択されない。
- [PLTFRM-21349] テナントレベルで単一のエディションしか利用できない場合でも、デフォルトで提供アイテムが折りたたまれている。
- [AUK-3656][PLTFRM-21356] 「白」のカスタマイズカラースキームがAcronis Cyber Cloud8.0から変更されている。
- [PLTFRM-21398] パスワードマネージャの「ログイン」フィールドで、ログイン情報とパスワードが事前入力されない。
- [CI-6538] ConnectWise Manage integration: 管理者(読み取り専用)が「Integrations」タブを利用できない。
- [CI-6539] Autotask PSA統合:管理者(読み取り専用)が「Integrations」タブを利用できない。
- [CI-6536] ConnectWise Manage integration: 製品のマッピングが初期化されていない場合でも、クォータが0に設定される。
- [CI-6537] Autotask PSA統合: サービスのマッピングが初期化されていない場合でも、クォータが0に設定される。
既知の問題と制限事項
このセクションでは、現在までに把握されている製品の問題および可能な場合はその回避策について説明します。
Acronisサイバープロテクション
共通
- [PLTFRM-18969] Hyper-V エージェントとローカルエージェントがインストールされている場合に、ワークステーションオペレーティングシステムのマシンで Microsoft SQL を保護できない。
- [ABR-255521] Microsoft Office 365 リソースの合計実行数と成功実行数がゼロになる。
- [ABR-240431] テナントのクラウドストレージのクォータを超えた場合であっても、「クラウド」バックアップ先に既存の保護計画を適用することができるが、実行時に失敗する。
- [ABR-239197] 「ローカルバックアップ」提供アイテムがテナントについて無効になっている場合、物理データ転送オプションが有効になっている保護計画が実行できない。
- [ABR-228827] データリカバリ(Web Restore)コンソールを介して一部のバックアップが削除された場合、サービスコンソールが更新されるまで、バックアップロケーションを参照している間、その変更がサービスコンソールに反映されない。
- [ABR-196710] バックアップロケーションとして同じ名前の異なるネットワーク共有が登録されている場合(共有ローテーションシナリオ)、ネットワーク共有使用のバックアップロケーションが複製される。
- [ABR-189620] 「アクティビティサマリー」ウィジェットが、定義された日付「範囲」スコープ外のアクティビティを表示する(超過アクティビティが表示される可能性がある)。
- [ABR-184900] 重複除外が有効になっているネットワーク共有に保存されたバックアップに関して、ローカルバックアップの利用状況が報告されない。
- [ABR-183764] ネットワークロケーションを削除および再追加した後、すべての仮想マシンバックアップに関して、ローカルバックアップの利用状況がアップデートされない。
- [ABR-182313] ローカル接続のストレージ(LAS)を新しいVMwareエージェント(仮想アプライアンス)へ再接続した後にローカルバックアップ使用サイズが複製される。
- [ABR-178648] 前のアップデートが中断されると、インストーラが古いライブラリの削除/アップデートを行なわない。
- [ABR-154655] 保護計画が警告を伴って完了しても、「バックアップ正常終了」状態となる可能性がある。それでもアラートおよびアクティビティは計画の状態を正しく表示する。
- [ABR-133689] 特定のカーネルバグのため3.10.0-514.21.2.el7.x86_64カーネルのバージョンのCentOS 7の最新バージョンではAcronis MMSの起動が失敗する: https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1463241。
- [ABR-113452] 既存の保護計画を取り消さずにマシンを異なるアカウントで再登録すると、その計画が予想外に実行を続ける可能性がある。
- [ABR-106790] サービスコンソールがモバイルデバイスで正しく表示されない。
- [ABR-252829] ステータス別の並べ替えに一貫性がなく、予測できない方法で結果が混在する。
バックアップ
- [ABR-134234] 別のフォルダのジャンクションであるフォルダについては、元のデータ(このジャンクションフォルダにリンクされた)の内容に加えられた変更がバックアップされない。この問題は、バックアップ形式v12を使用している場合に限っては再現されない。
- [ABR-115270] ファイルレベルのバックアップの「[全プロファイルフォルダ]」テンプレートがカスタムプロファイルパスをサポートしていない。
- [ABR-87244] ネイティブ重複除外が有効化されたNTFSボリュームにおけるディスク/ボリュームのバックアップからのファイルレベルの復元が機能しない。
復元
- [ABR-190404] バックアップが複数の個別のファイルに分かれていると(マルチボリューム)、「LSR」ツールで作成した大規模復元バックアップからの復元ができない。
- [ABR-183082] 幾つかのXFSファイルシステムボリュームを有するLinuxマシンの復元が完了し、「ブートローダー構成を処理できませんでした」という警告が出る。警告にもかかわらず、マシンは起動できる。
- [ABR-158677] ブータブルメディアを使用したVMware Workstation 仮想マシンへのイメージの復元後、「Intel(R) 82574L ギガビットネットワーク接続」NICがWindows 10に正しく認識されない。
- [ABR-129075] サービスコンソールを介したファイルレベルの復元中にバックアップ内のフォルダを参照すると、フォルダに多くの要素が含まれている場合、種類で並べ替えた後のリストに一部の子フォルダが表示されないことがある。フォルダのすべての項目を表示するには、親フォルダのコンテンツ全体を読み込んだ後にソートを実行するために、下にスクロールする必要がある。
- [ABR-127666] ファイル/フォルダがソースデバイスから削除され、これらのファイルを含むバックアップが保持中に既にクリーンアップされている場合でも、クラウドに保存されたバックアップからのファイル/フォルダの復元が引き続き可能な場合がある。
アプリケーション
- [ABR-221210] VM内にインストール済みのNorton Security Deluxeおよび/またはSymantec Endpoint Protectionウイルス対策によって、Acronisの「app_detect.exe」バイナリが「SONAR.Susplnject!gen5」マルウェアとして偽陽性検出されるため、アプリケーションアウェアのエージェントレスVMバックアップが「内部エラー: ファイル『C:\Users\ADMINI~1\AppData\Local\Temp\AcronisGuestService\output.xml』の検索に失敗しました」というエラーで失敗する。
- [ABR-162925] データベースがマウントポイントに位置していると(データベースパスが別の場所へリダイレクトされる)、アプリケーションアイテム(データベースおよび/またはメールボックス)をアプリケーション アウェア型のマシン全体のバックアップから復元できない。
- [ABR-74984] アプリケーションレベルの保護計画だけが適用されたマシンでは「次回のバックアップ」時刻が表示されない。
macOS
- [ABR-207057] macOSでブルガリア語がサポートされていないため、「HD復元」メニュー(Mac用ブータブルメディア)にブルガリア語がない。
- [ABR-141823] HFS+からAPFSへの変換で、Mac OS Xから10.13 High Sierraを更新した後に、保護計画でバックアップ項目が正しくない(一部のバックアップ項目が見つかりません)。
- [ABR-137886] Apple RAID構成のMacのバックアップが失敗し、「『固定ボリューム』テンプレートの処理中にボリュームが見つかりませんでした」エラーが表示される。Apple RAIDはサポート対象外。
仮想環境
- [ABR-242166] WMIが応答しないために高負荷のホストでバックアップが実行されると、Hyper-V 仮想マシンのアプリケーション認識型バックアップが、「WMI『ExecQuery』がクエリを実行できませんでした」または「WMIを介して新しいプロセスを作成できませんでした」というエラーを表示し、WMIクエリの実行に失敗する場合がある。
- [ABR-235983] VMwareまたはHyper-V 仮想マシンに適用される「/dev/sdaX」や「/sdaX」などのポリシールールを使用した保護計画を、VMware/Hyper-Vエージェントで実行すると、「バックアップ対象がありません。処理は終了されました」というエラーが出て失敗する。処理は終了されました。「VMware/Hyper-V エージェントによる実行時のエラーです。
- [ABR-234935] Hyper-Vクラスターで実行される仮想マシンのバックアップの後、アクティビティサマリーの中のアクティビティが複製される。
- [ABR-234935] [処理] タブのHyper-Vクラスターの合計成功実行数が正しくない。
- [ABR-234935] 電子メール通知の数が、1つのVMバックアップアクティビティのHyper-Vクラスターノード数と一致する。
- [ABR-206940] CSVボリュームに位置するHyper-V 仮想マシンのバックアップは、このCSVボリュームが別のHyper-Vノードへ移動するのをブロックする場合がある。
- [ABR-204800] Windows Server 2019にインストール済みのVMwareエージェント(Windows)は、VMware vSphereバージョン6.7に接続され、データストアがiSCSI経由で接続されていると、「Direct SAN Access」バックアップモードを使用できない。
- [ABR-192213] 空の「vc.uuid」(インスタンスUUID)vSphereプロパティを有するVMware 仮想マシンがサービスコンソールにリストされない。
- [ABR-189882] 仮想マシンのいずれかの仮想ディスクの名前にアンパサンド記号が含まれているとHyper-V 仮想マシンのバックアップが失敗する。
- [ABR-173002] バックアップが、マウントされた仮想マシンディスクで選択されたパスと同じボリュームにある場合、Hyper-V ホストでのバックアップからの仮想マシンの実行が失敗する。
- 解決策: マウントされた VM ディスクパスに別のボリュームを選択します。マウントされた VM 内で生成された変更でのみ領域が使用され、仮想ディスクの全体サイズを占有しません。
- [ABR-137564] Hyper-Vエージェントで新しいHyper-V 仮想マシンに対してクロスプラットフォーム復元(Hyper-Vエージェントによらずにバックアップが作成された際)を行なうと、常に仮想マシンのGen 1バージョンが作成される。
- [ABR-115430] バックアップ計画がスケジュールされていなくても「X日のバックアップが見つかりません」というアラートが有効化される。また設定でこのアラートオプションが有効化される。
- [ABR-104081] ソースおよびターゲットESXiホスト間のネットワークの切断により、[エラー処理] オプションが有効化されている場合でも、VMレプリケーション計画が失敗する。
- [ABR-100551] Microsoftの制限のため、Hyper-V 2019で実行中のLinux 仮想マシンのバックアップがクラッシュコンシステントスナップショットへ常にフェールオーバーする(Linux 仮想マシンに製品チェックポイントを作成できない)。
- [ABR-95961] 高負荷下のホスト読み込みの後、バックアップタスクがVirtuozzoコンテナのためのスナップショットの作成に周期的に失敗する。
- [ABR-85645] Active Directoryでの仮想マシンのバックアップが、「MFTビットマップが破損しています」という警告で終了する場合がある。
管理ポータル
- [ABR-138058] サイバープロテクションロールをオフにして、ユーザーに戻した後、バックアップ通知の送信がオフになる。
- [ABR-137174] 概要ページで、1024 ピクセル(幅)以下の画面解像度がサポートされない。
- [ABR-136810] テナントの移動中に宛先テナントが見つからない場合、不明確なエラーが表示される。
- [ABR-136694] ストレージの制限値(クォータ)に大きい数が設定されている場合、「不正な要求」メッセージが表示される。
- [ABR-137537] ユーザーの管理者ロールをオフにしても、一部の通知設定がオフにならない。
- [ABR-203902] ストレージの再登録中に「登録済みストレージおよび削除済みストレージの登録数が50を超えています」というエラーメッセージが出る。
- [ABR-203243] ユーザーがブランドURL経由でログインしていてもログアウトが正常に完了するが、非ブランドURLの場合はログアウトが行なわれない。
- [ABR-173628] (Aсtive Directory Connector)1 つ以上の識別名(DN)が無効の時、マッピングが保存されない。
- [ABR-159085] Android向けバックアップアプリにログインした後、破損したページが表示される。
- [ABR-131711] 「制限値(クォータ)超過」通知Eメールで挨拶文が不足している。
- [PLTFRM-4] 名前がスペースのみのテナントを作成できる。
- [PLTFRM-2335][PLTFRM-19133] 特定の状況で、子テナントへのドリルダウン後に監査ログが読み込まれない。
- [PLTFRM-20333] 物理マシンとしてバックアップされ、このホストで実行中の仮想マシンまたは Microsoft アプリケーションがあり、他の種類のバックアップエージェントでもバックアップされている場合、Hyper-V ホストが 2 つの「サーバーライセンス」を使用する場合がある。
- [PLTFRM-20414] エディションが切り替わり、テナントが移動した後(エディションが Standard から Disaster Recovery に切り替わったときなど)、レポートでカスタマーの元のエディションからの計算点が表示されない。
- [PLTFRM-2340] 「テナントが移動しました」監査イベント説明で、名前ではなく、テナント ID が表示される。
- [PLTFRM-18229] カスタマーにストレージがない場合の RPC GetRedirect メソッドのエラーメッセージを改善。
Build Path - Where the CHM file is located