文書の最終更新日: 2024年4月26日
目次
新機能
エンドカスタマー向けの30日間製品評価期間
パートナー向けの請求書発行の明確さと予測可能性を向上させるため、エンドカスタマーの製品評価期間は30日間に固定されています。
管理ポータルでは現在、カスタマーテナントの評価期間終了までの残り日数が表示されています。
カスタマーの評価をキャンセルする場合、対応するカスタマーテナントを削除する必要があります。削除しない場合、30日間の評価期間が終了した時点で、そのカスタマーは自動的に本番モードに切り替わり、以降の請求サイクルでそれに応じた使用量が請求されることになります。
詳細については、『パートナー管理者ヘルプ』を参照してください。
Acronis Managed Detection and Response
Acronis Managed Detection and Response(MDR)は、シンプルかつ継続的で効果的なエンドポイントセキュリティサービスです。Novacoastとのパートナーシップにより、MDRは、サービスプロバイダーがクライアントに比類ないビジネスレジリエンスを提供するとともに、リソースの割り当てを最適化することを可能にします。
- MDRにより、最新のセキュリティオペレーションセンターをリモートで利用できるようになります。これにより、脅威や攻撃の監視、迅速な検出と調査、コンテナへの収容、対応および修復の各機能を24時間365日態勢で利用できます。
- MDRは、EDRを操作する一連のスキルを持たないパートナーがEDRの利点を享受できるようにするマネージドサービスとして、Acronis EDRを補完します。
- MDRは、パートナーがエンドカスタマーの環境を確保して、エンドカスタマーの満足度を高めるのをサポートします。
- 2種類のサービスレベルが提供されているため、価格の柔軟性が大きくなり、パートナーはより多くのクライアントにサービスを提供し、プレミアムマージンを開拓できるようになります。
パートナーによってサービスが有効化され、Acronis Cyber Cloudで構成された後、プラットフォームではEDRインシデントのテレメトリーがNovacoastに転送されるようになります。その後、Novacoastにより、これらのインシデントに対応するための対応アクティビティが調査され、実装されます。
- EDRによって自動的に緩和されないインシデントはNovacoastに転送されます。
- 自動的に軽減され、クローズされたインシデントはNovacoastに転送されません。
ライセンス
Advanced Security + EDRパックの提供項目として、Managed Detection and Responseが利用可能です。
パートナーレベルのEDRインシデント管理
このリリースでは、パートナーレベルで新しいインシデント管理インターフェイスが導入され、パートナーは現在のカスタマービューから別のカスタマービューに切り替えることなく、すべてのカスタマーのインシデントを管理できるようになります。
ライセンス
Advanced Security + EDRのライセンスを持つすべてのパートナーが利用可能です。
生成型AIの統合によるサイバースクリプティング
パートナーは、生成型AIの技術を活用し、単純な指示のセットだけで強力なスクリプトを作成できるようになります。これは自動化により潜在性が開拓される分野の1つです。AcronisのAdvanced Management機能とOpenAIの統合により、パートナーに対し、技術的専門知識のレベルが異なるユーザーに向けたユーザーフレンドリーなインターフェイスを提供できます。
パートナーは、既存のコードをレビューし、完成させるために生成型AIの統合を利用できます。複雑なスクリプトに苦労している場合、これは特に有効でであり、パートナーはこれまで以上に迅速にスクリプトを作成できるようになります。
システムでセキュリティインシデントが検出された場合、Advanced Security + EDRコンソールからカスタムAI駆動型スクリプトを直接生成することで、技術者は即座に対策を講じることができます。
ライセンス
Advanced Managementパックを利用しているすべてのパートナーが利用可能です。
Advanced Backup: Amazon S3とWasabiストレージへの直接バックアップ
このリリースから、追加のゲートウェイマシン管理の手間を省いて、Amazon S3とWasabiストレージにバックアップを保管できるようになりました。
Windows、Linux、またVMのデータをAmazon S3およびWasabiストレージにバックアップし、そこから復元を実行できます。このデータには、ディスク/ボリューム(物理および仮想)、およびファイル/フォルダが含まれます。
リモート管理用の管理サーバーに登録することにより、ブータブルメディアを介してベアメタルにリカバリできます。
制限事項
- バックアップの検証は、過大なトラフィックコストを避けるために無効化されています。
- このロケーションでは、「リフレッシュ」または「再接続」のオプションはサポートされていません。
- アーカイブはサポートされていません。
サポートされるAmazonストレージクラス: S3スタンダード、S3標準低頻度アクセス(S3標準-IA)、およびS3ワンゾーン低頻度アクセス(S3ワンゾーン-IA)
ライセンス
- ギガバイト単位およびワークロード単位のモデル: バックアップされる、またはAmazon S3/Wasabiにレプリケーションされる各ワークロードごとに、Advanced Backupパックが必要になります。
- ギガバイト単位のモデルのみ: パブリッククラウドストレージとローカルストレージのいずれにも、同一の料金が請求されます。
Email Security: マネージドサービスプロバイダーのブランディングで提供されるホワイトラベルコンソールとEメール通知
マネージドサービスプロバイダー(MSP)は、Eメールセキュリティイベントに関する通知をMSPのブランドでカスタマーユーザーに送信できます。マネージドサービスプロバイダーには次のようなメリットがあります。
- ブランドの認知度を高める。
- 一貫性のあるカスタマー体験を提供する。
- 自社とカスタマーとの関係を強化する。
ライセンス
Advanced Email Securityパックを利用しているすべてのパートナーが利用可能です。
Advanced Automation: 契約における請求書発行最低額のコミットメント
本リリースから、マネージドサービスプロバイダー(MSP)は、カスタマーに対して最低額のコミットメントが適用された契約を作成できるようになりました。
カスタマーの請求書発行を改善するため、契約に含まれていないAcronis製品が消費される場合、販売項目が自動的に生成されるようになります。
Acronis製品の月次請求書発行サイクルは自動化されています。
ライセンス
Advanced Automationパックを利用しているすべてのパートナーが利用可能です。
機能統合
汎用SIEMコネクタ: 監査ログデータのエクスポート
Acronisのパートナーは、必要な期間、監査イベントをサードパーティのSIEMプラットフォームに保持することで、さまざまな規制遵守やサイバー保険の要件(HIPAAなど)を簡単に満たすことができるようになりました。
ライセンス
すべてのライセンス。
SIEM統合
パートナーは、監視しているデバイスやネットワーキング上のアラート/イベントを分析するためにSIEMを使用できます。この分析にAcronisのデータを含めることには大きな価値があります。
AcronisのC24.03リリースから、次のSIEMツールとの統合が追加されます: LogRhythm、ManageEngine EventLog Analyzer、FortiSIEM、Trellix、RSA NetWitness、Exabeam、RocketCyber、Coralogix、Graylog、およびElastic。
ライセンス
すべてのライセンス。
Microsoft Entra IDの統合
C24.03リリースから、Microsoft Entra IDを使用して組織内の複数のシステムに対するユーザーアクセスを管理するパートナーは、Microsoft Entra IDとの統合をAcronis Cyber Protect Cloudで有効化し、構成できるようになりました。これにより、シングルサインオン(SSO)を有効化し、Microsoft Entra IDインスタンスからAcronis Cyber Protect Cloudへの自動ユーザープロビジョニングが可能になります。
ライセンス
すべてのライセンス。
ConnectWise ScreenConnect 1.3.3
このリリースでは、特定の状況下で統合がAcronis Cyber Cloudデータセンターに接続できない問題が解決されます。
ライセンス
すべてのライセンス。
HaloPSA 1.2
このリリースから、従量課金制の使用量レポートで、数量がアップデートされるのではなく、メーター制として報告されるようになります。したがって、機能統合は、HaloPSAのメーター制契約の基準値と予測値に準拠することになります。
ライセンス
すべてのライセンス。
Advanced Disaster Recovery: 2024年6月30日にUbuntu 16.04 LTSのサポートが終了します
Advanced Disaster RecoveryにおけるUbuntu 16.04 LTSのサポートは2024年6月30日に終了します。この日以降、Ubuntu 16.04 LTSのワークロードに対するディザスタリカバリシナリオをサポートするためのソフトウェアやセキュリティアップデートは提供されません。詳細を確認する
アップデート済みコンポーネント
サイバープロテクションエージェント
Acronisサイバープロテクションエージェントの新しいバージョンは以下の通りです。
- AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(v.24.3.37784)
- AcronisサイバープロテクションMacエージェント(v.24.3.37784)
- AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(v.24.3.37784)
Acronisサイバープロテクションエージェントのリリースノートは、こちらから参照してください。
Acronis Cyber Cloud APIの変更点
Acronis Cyber Cloud APIの変更履歴は、専用のAPI変更ログ文書で確認できます。
修正済みの問題
Security
このリリースで修正されたセキュリティ上の問題については、https://security-advisory.acronis.com/updates/UPD-2403-3539-a704を参照してください。
Acronis Cyber Protect Cloud
アカウントサーバー
- [PLTFRM-63458] 以前のトークンキーキャッシュが原因で、特権アクセスサービス(PAS)により、有効なトークンが誤って拒否される場合がある。
バックアップ
- [ABR-375627] まれに、Microsoft 365のメールボックスとOneDriveのインスタンスのクラウドツークラウドバックアップが、「BackupStatusを保存できませんでした: [アーカイブサーバー]」というエラーで失敗する場合がある。
ディザスタリカバリ
- [DRAAS-27233] ストレージのクォータを超過する場合、復元サーバーのストレージ使用状況のデータがアップデートされない。
-
[DRAAS-25352] アクティビティが成功したにもかかわらず、ランブックのアクティビティ詳細にエラーが表示される。
復元
- [ABR-367677] 一部のケースで、OneDriveワークロードの復元タスクの処理が非常に遅くなる。
既知の問題と制限事項
エージェント
- [ABR-371912] Rocky LinuxまたはOracle Linux 8.7 ディストリビューションに、Acronis SnapAPI モジュールをインストール後、別途コンパイルが必要になる場合がある。
- 解決策: Rocky LinuxまたはOracle Linux 8.7ディストリビューションで動作するワークロードにLinuxエージェントをインストールした後、SnapAPI モジュールを手動でコンパイルする。
バックアップ
- [ABR-365442] バックアップの数が多いバックアップセットで、バックアップの検証が正常に完了するものの、検証ステータスが不正確になるか、欠落する。
- [ABR-361097] 名前に記号を含むバックアップを作成しネットワークストレージに保存すると、アクセスできなくなる。
- 解決策: アプリケーションで許可されていても、バックアップ名に記号を使用しないこと。
- [ABR-305920] Windows Serverバックアップ機能を使用して実行する、システム状態のバックアップが、「別のプロセスがファイルを使用しているため、プロセスはファイルにアクセスできません」というエラーメッセージで失敗する。
ブータブル メディア
- [ABR-358235] WinPE ベース(の)メディア: クラウド ストレージ ロケーションに、破損したバックアップアーカイブが含まれている場合、バックアップファイルを参照することができない。
復元
- [ABR-371521] バックアップアーカイブを参照する際、最終変更日によるファイルの並べ替えが正しく機能しない。
既知の問題や回避策については、ナレッジベースを参照してください。