文書の最終アップデート:2023年11月17日
目次
新機能
保護計画内の除外機能を管理するユーザーエクスペリエンスの向上
保護計画の管理における、ウイルス対策、マルウェア対策、URLフィルタリングの除外の構成をシンプルに実行できます。除外機能がより直感的で使いやすくなりました。
- ウイルス対策、マルウェア対策、URLフィルタリングポリシーの除外項目を一箇所から定義できるようになりました。
- 除外機能では、すべてのセキュリティエンジンのネットワークフォルダパスとワイルドカード(*および?)がサポートされています。
ライセンス
Acronis Cyber Protect Cloudの標準ライセンスで利用可能です。
サードパーティ製品のパッチを管理する際の「すべてのアップデート」オプション
Windowsサードパーティ製品のパッチ管理の機能が強化されました。
- 合理化されたパッチ管理:利用可能なすべてのアップデートをインストールするようにして、アップデートの配置プロセスを簡素化し、重要なアップデートの見逃しを回避できます。
- 包括的なパッチ適用:アプリケーションを管理する際に、バージョン制限に抵触しないことを確認できます。
- 強化セキュリティ:マイナーバージョン、メジャーバージョンを問わず最新のパッチを配置することで、システムは常にアップデートされ、サイバー攻撃から保護されます。
ライセンス
Advanced Managementパックが必要です。
非停止VMスナップショットへのフェールオーバーの防止
VMwareおよびHyper-V上のエージェントレスVMバックアップの管理を改善し、予測可能なバックアップデータを確保し、一貫性を保ちます。
VSSで障害が発生する場合に、バックアップ処理でVSSを使用しない(いわゆる「非停止済み」の)VMスナップショットへのフェールオーバーが実行されるなら、バックアップ内部データの一貫性に不明確または予測不可能な状態が発生する可能性があります。ミッションクリティカルなアプリケーションでは、こういった動作を回避することが重要です。この新機能により、アプリケーションと一貫性のないVMスナップショットがバックアップのデータソースとして使用されることを回避できます。[バックアップオプション] > [エラー処理] で設定された試行処理の後、VMの停止済みスナップショットに問題がある場合は、自動的に停止済みでないスナップショットにフェールオーバーされることなく、バックアップ自体が失敗に終わります。
ライセンス
Acronis Cyber Protect Cloudの標準ライセンスで利用可能です。
アップデート済みコンポーネント
サイバープロテクションエージェント
Acronisサイバープロテクションエージェントの新しいバージョンは以下の通りです。
- AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(v.36772)
- AcronisサイバープロテクションMacエージェント(v.36772)
- AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(v.36772)
Acronisサイバープロテクションエージェントのリリースノートは、こちらから参照してください。
Acronis Cyber Cloud APIの変更点
Acronis Cyber Cloud APIの変更履歴は、専用のAPI変更ログ文書で確認できます。
修正済みの問題
このセクションでは、本リリースにおける主な修正点について詳しく説明します。修正された問題の一覧は、リクエストに応じて入手可能です。
セキュリティ
このリリースで修正されたセキュリティ上の問題については、https://security-advisory.acronis.com/updates/UPD-2311-3822-c6c3を参照してください。
Acronis Cyber Protect Cloud
バックアップ
- [ABR-375035] 存在しない項目のバックアップを再試行すると、バックアップ操作が大幅に遅延する。
- [ABR-374540] クラウドツークラウドバックアップがスケジュール通りに実行されない。
- [ABR-372971] 複数の項目を削除すると、メールボックスのサイズが通常の増分バックアップよりも大幅に大きくなる。
- [ABR-371997] Webサイトの日次バックアップがスケジュール通りに実行されない。
- [ABR-370930] 「ユーザーのログインに失敗しました」、「ユーザーの認証に失敗しました」、「データベースレベルでバックアップに失敗しました」というエラーによりバックアップが失敗する。
- [ABR-375614] 保護対象ワークロードでエージェントをアップデートした後、ページを更新しない限り、クラウドストレージタブに復元ポイントと暗号化バックアップが表示されない。
共通
- [ABR-375533] Cyber Protectコンソールのパフォーマンスが低下する。
- [ABR-374596] 管理ポータルでのサービスクォータの割り当てが正しくない場合、アドバンスドパックの動作に影響が及ぶ場合がある。
- [AMP-21681] Google Drive、OneDrive、Dropbox、またはSharePoint上の個人用ストレージが、不正なマッピングにより不正ダウンロードとしてブロックされる。
- [PLTFRM-59623] Cyber Protectコンソールにおけるレポート作成が、エラーにより失敗する。またはステータスが正しく表示されない。
- [PLTFRM-59288] トークンの有効期限切れにより、ストレージマネージャーとACI間の通信に失敗する
- [PLTFRM-58699] オンライン登録に成功した後、管理サーバーがオフラインであるかのように表示される。
- [PLTFRM-58699] Advancedバックアップパックを使用していないアカウントで、継続的データ保護(CDP)機能が有効になる。
- [PLTFRM-60010] 構成の問題: CyberMeshSidecarのconfigに/api/1/rpc/が追加されない。
サイバープロテクションエージェント
- [ABR-371779] サイバープロテクションエージェントがインストールされているWindowsワークロードで高速起動が有効になっている場合、既存のユーザープロファイルが読み込まれず、デフォルトのWindowsデスクトップが表示される。
-
[ABR-375614] 保護対象のワークロードでエージェントをアップデートした後、ページを更新しない限り、クラウドストレージタブに復元ポイントと暗号化バックアップが表示されない。
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[ABR-375181] 「fix_wrong_bddci」ハックの実装に関する問題: 「fix_wrong_bddci」ハックで問題が発生すると、インストールに失敗する。
クラウド統合
- [CI-25447] AutotaskのカスタマーをAcronisのカスタマーにマッピングすると、「不正なリクエスト: セカンダリ提供項目のステータスを変更するリクエストが検出され、「cannot_disable_storage_used_by_child_tenant」が返されました」というエラーによって失敗する。
既知の問題と制限事項
バックアップ
- [ABR-375627] メールボックスとOneDriveインスタンスのクラウドツークラウドバックアップで、「BackupStatusを保存できませんでした: [アーカイブサーバー]:」というバックアップエージェントエラーが発生する。
- [ABR-365442] バックアップの数が多いバックアップセットで、バックアップの検証が正常に完了するものの、検証ステータスが不正確になるか、欠落する。
- [ABR-361097] 名前に記号を含むバックアップを作成しネットワークストレージに保存すると、アクセスできなくなる。
解決策:アプリケーションで許可されていても、バックアップ名に記号を使用しないこと。 - [ARC-525] Microsoft 365オブジェクトのクラウドツークラウドバックアップで、「[アーカイブサーバー]: net/http: リクエストがキャンセルされました(ヘッダー待機中にClient.Timeoutを超過しました)」または「バックアップからのデータの読み取りに失敗しました。「msg」: 「コレクションデータのアンマーシャルに失敗しました: 無効なjsonです:」: 予期しないJSON入力の終了」というエラーがまれに発生する。
復元
- [ABR-370018] OneDriveの復元タスクが、特定の進捗率で長時間停止したままになる。
- [ABR-367677] OneDriveの復元タスクの処理に非常に時間がかかる。
解決策:https://kb.acronis.com/content/72506を参照。
既知の問題や回避策については、ナレッジベースを参照してください。