Acronis Cyber Cloud 20.10リリースノート
リリース日:2020年10月
概要
今回のアップデートリリースでは、 Acronisのクラウドソリューションの機能が強化され、前のリリースで見つかった問題が修正されました。
新機能
Acronis Cyber Protect
Acronis Cyber Disaster Recovery Cloud
- 保護計画にディザスタリカバリが追加されました
- ユーザーは保護計画を介してディザスタリカバリによりデバイスを保護できるようになりました。
- ディザスタリカバリのインフラストラクチャの初期構成は簡素化され、自動化されています。リカバリサーバーとクラウドネットワークインフラストラクチャ(VPNゲートウェイ、クラウドネットワーク)は、デバイスのフレーバー(CPU、RAM)とネットワーク構成に基づいて自動的にセットアップされます。
- ディザスタリカバリ初期設定の既存の処理手順は、既存のユーザーに対する下位互換性とエクスペリエンスを確保するために保持されます。
管理ポータルとプラットフォームコア
Acronis Cyber Files Cloud
- 操作性の改良:
- エージェント向けの新しいダウンロードページ
- アップロードに失敗した場合のツールチップを追加しました
- ダウンロード中のファイルサイズの表示
- パフォーマンス上のさまざまな改善
APIの変更点
詳細については、専用のAPI変更ログ文書を参照してください。
影響を受けるコンポーネント
Acronisサイバープロテクションエージェント
- AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(v. 15.0.24647)
- AcronisサイバープロテクションMacエージェント(v. 15.0.24647)
- AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(v. 15.0.24647)
こちらからAcronisサイバープロテクションエージェントのリリースノートを個別に確認できます。
修正済みの問題
このセクションでは、今回のアップデートで修正済みの問題について説明します。
Acronis Cyber Protect
Acronisサイバープロテクションエージェント
- [PLTFRM-23580] エラーメッセージ「{"domain":"AGENT_CORE","code":"INTERNAL_ERROR","debug"}」によりバックアップが失敗する。
- [ABR-282128] 既存の計画でCDPを有効にすると、新しい完全バックアップで新しいアーカイブが再作成される。
- [ABR-284386] 重複除外が無効になっているにもかかわらず、重複除外エラーのためにターゲットロケーションを選択できない。
- [ABR-289762] Linuxエージェントをビルド15300から23140に更新した後、ポート6888および18018が開放される。
- [ABR-285268] 管理マシンサービス(MMS)のユーザーに必要な権限がない場合、エラーメッセージ「Windowsエラー: (0x80070005)アクセスが拒否されました」を消去できない。
アプリケーションの保護
- [ABR-278628] Microsoft SQL: 実効性のないアラートがサイバープロテクションコンソールに表示され、消去しても再び表示される。
- [ABR-278638]サイバープロテクションコンソールのDAGクラスターで [Microsoft Exchange] タブが表示されなない。
ブータブル メディア
- [ABR-155252] Linuxベースのブータブルメディア: ESXiホスト構成の復元中にネットワークマッピングを変更することができない。
- [ABR-292170] LinuxベースのブータブルメディアをBIOSモードの複数のハイパーバイザー(Hyper-V、ESXi、KVM)で起動できない(UEFIでは正常に起動する)。
- [ABR-292150] us-cloud.acronis.comのエラールックアップによる復元が失敗する([::1]:53: dial udp [::1]:53: socket: 一連のアドレスがプロトコルでサポートされていません"}})。
共通
- [ABR-284927] 「バックアップが失敗しました」および「バックアップは警告を伴い終了しました」というアラートの説明用テキストがローカライズされていない。
- [ABR-289697] サイバープロテクションコンソールで復元ポイントを参照しようとすると無限に読み込まれる。
- [ABR-240148] Microsoft Exchange/SQLデータベースの保護計画で取得したクォータが、マシンの「詳細」に表示されない。
- [ABR-267096] 保護計画名が表示されない、または削除済み計画の名前が表示される場合がある。
- [ABR-282257] ホストが別のアカウントに登録されていて、バックアップがクラウドストレージにある場合、「指定されたホストに仮想マシンをリカバリできません」というエラーメッセージが表示される。ABR-290429
- [ABR-288277] IPアドレスが多すぎる(300以上)場合、[デバイス] タブにマシンが表示されない。
- [ABR-292057] PDSが有効になっている保護計画が次のエラーメッセージにより失敗する:「デバイスに適切なクォータがないため、保護計画を適用またはアップデートできません」。
- [ABR-274008] 保護計画の編集時のバックアップ先リストにAcronis Secure Zoneが掲載されておらず、選択できない。
- [ABR-281457] 保護計画をスケジュールどおりに実行できない。
- [ABR-292599] 「仮想アプライアンスの構成」ページのプロキシサーバー設定の説明が正しくない。
- [ABR-292955] テナントの「クラウドストレージ」のロケーションが、[バックアップストレージ] タブに表示されなくなる。
- [ABR-289910] 個別のアラートがローカライズされていない場合、日次ステータスレポートにOffice 365のバックアップステータスが記載されない。
- [ABR-267099] モバイルエージェント(Android、iOS)を除き、ダウンロード/追加できるエージェントが存在しない。
サイバープロテクション
- [AAP-4167] アラートに関する日次レポートに、存在しないデバイスのアラートが含まれている。
- [ADP-10361] ウイルス対策保護を適用できない: エージェントが、すでにアンインストールされているウイルス対策ソフトウェアを検出する。
- [ABR-290629] 復元ポイントの色がグリーンであるにも関わらず、復元ポイントでマルウェアがスキャンされていない。
ダッシュボードとレポート
- [ABR-284406] フィルターで「バックアップ失敗」が有効になっている場合、アクティブアラートウィジェットがデータを報告しない。
- [ADP-10772] [ADP-10622] 操作レポートが送信されない。
- [ADP-10483] 送信される日次レポートが多すぎる。
- [ADP-10167] 「アクティビティ」ウィジェット/レポートで「データソース」列の値が欠落することがある。
- [ADP-10786] 「バックアップステータス」ウィジェットが空になる。
- [ABR-292113] サイバープロテクションウィジェットが空のままになる。
Microsoft 365
- [ABR-285416] 「チーム会話のバックアップを初期化できませんでした」というエラーメッセージにより、Microsoft Teamsのバックアップが失敗する。
- [ABR-286752] 「タスクのタイムアウトの期限が切れました」というエラーが表示され、Microsoft SharePoint Onlineのバックアップが失敗する。
- [ABR-285090] Microsoft SharePoint Onlineのバックアップ中に、「一覧を取得できませんでした。」 「SPOGetListsError」という警告が散発的に発生する。
- [ABR-289218] 複数のストレージ関連のエラーによよって、Microsoft SharePoint Onlineの大規模サイトのバックアップが失敗する。
- [ABR-286156] Microsoft SharePoint Onlineの復元に成功すると、「一覧の項目を取得できませんでした」という警告が表示される。
- [ABR-292956] 大量のサブフォルダを含むMicrosoft SharePoint Onlineサイトの復元に失敗する。
- [ABR-284855] Microsoft SharePoint Onlineの増分バックアップを「フルモード」に切り替えても完全バックアップが生成されない。
セキュリティ
- [SEC-2181] DLLインジェクションの脆弱性が原因で、ローカル権限のエスカレーションが可能だった。この問題にはCVE-2020-10138、CVSSスコア8.1(高)が割り当てられました。これを報告してくれた HackerOne の研究者 @adr、@mmg、@vanitas、@xnand に謝意を表します。
既知の問題と制限事項
このセクションでは、現在までに把握されている製品の問題および可能な場合はその回避策について説明します。
Acronis Cyber Protection
共通
- [PLTFRM-18969] Hyper-V エージェントとローカルエージェントがインストールされている場合に、ワークステーションオペレーティングシステムのマシンで Microsoft SQL を保護できない。
- [ABR-255521] Microsoft Office 365 リソースの合計実行数と成功実行数がゼロになる。
- [ABR-240431] テナントのクラウドストレージのクォータを超えた場合であっても、「クラウド」バックアップ先に既存の保護計画を適用することができるが、実行時に失敗する。
- [ABR-228827] データリカバリ(Web Restore)コンソールを介して一部のバックアップが削除された場合、サービスコンソールが更新されるまで、バックアップロケーションを参照している間、その変更がサービスコンソールに反映されない。
- [ABR-196710] バックアップロケーションとして同じ名前の異なるネットワーク共有が登録されている場合(共有ローテーションシナリオ)、ネットワーク共有使用のバックアップロケーションが複製される。
- [ABR-189620] 「アクティビティサマリー」ウィジェットが、定義された日付「範囲」スコープ外のアクティビティを表示する(超過アクティビティが表示される可能性がある)。
- [ABR-184900] 重複除外が有効になっているネットワーク共有に保存されたバックアップに関して、ローカルバックアップの利用状況が報告されない。
- [ABR-183764] ネットワークロケーションを削除および再追加した後、すべての仮想マシンバックアップに関して、ローカルバックアップの利用状況がアップデートされない。
- [ABR-182313] ローカル接続のストレージ(LAS)を新しいVMwareエージェント(仮想アプライアンス)へ再接続した後にローカルバックアップ使用サイズが複製される。
- [ABR-178648] 前のアップデートが中断されると、インストーラが古いライブラリの削除/アップデートを行なわない。
- [ABR-154655] 保護計画が警告を伴って完了しても、「バックアップ正常終了」状態となる可能性がある。それでもアラートおよびアクティビティは計画の状態を正しく表示する。
- [ABR-113452] 既存の保護計画を取り消さずにマシンを異なるアカウントで再登録すると、その計画が予想外に実行を続ける可能性がある。
- [ABR-252829][ABR-263271] ステータス別の並べ替えに一貫性がなく、予測できない方法で結果が混在する。
Backup
- [ABR-115270] ファイルレベルのバックアップの「[全プロファイルフォルダ]」テンプレートがカスタムプロファイルパスをサポートしていない。
- [ABR-87244] ネイティブ重複除外が有効化されたNTFSボリュームにおけるディスク/ボリュームのバックアップからのファイルレベルの復元が機能しない。
復元
- [ABR-190404] バックアップが複数の個別のファイルに分かれていると(マルチボリューム)、「LSR」ツールで作成した大規模復元バックアップからの復元ができない。
- [ABR-183082] 幾つかのXFSファイルシステムボリュームを有するLinuxマシンの復元が完了し、「ブートローダー構成を処理できませんでした」という警告が出る。警告にもかかわらず、マシンは起動できる。
- [ABR-158677] ブータブルメディアを使用したVMware Workstation 仮想マシンへのイメージの復元後、「Intel(R) 82574L ギガビットネットワーク接続」NICがWindows 10に正しく認識されない。
- [ABR-129075] サービスコンソールを介したファイルレベルの復元中にバックアップ内のフォルダを参照すると、フォルダに多くの要素が含まれている場合、種類で並べ替えた後のリストに一部の子フォルダが表示されないことがある。フォルダのすべての項目を表示するには、親フォルダのコンテンツ全体を読み込んだ後にソートを実行するために、下にスクロールする必要がある。
- [ABR-127666] ファイル/フォルダがソースデバイスから削除され、これらのファイルを含むバックアップが保持中に既にクリーンアップされている場合でも、クラウドに保存されたバックアップからのファイル/フォルダの復元が引き続き可能な場合がある。
アプリケーション
- [ABR-162925] データベースがマウントポイントに位置していると(データベースパスが別の場所へリダイレクトされる)、アプリケーションアイテム(データベースおよび/またはメールボックス)をアプリケーション アウェア型のマシン全体のバックアップから復元できない。
- [ABR-74984] アプリケーションレベルの保護計画だけが適用されたマシンでは「次回のバックアップ」時刻が表示されない。
macOS
- [ABR-207057] macOSでブルガリア語がサポートされていないため、「HD復元」メニュー(Mac用ブータブルメディア)にブルガリア語がない。
- [ABR-141823] HFS+からAPFSへの変換で、Mac OS Xから10.13 High Sierraを更新した後に、保護計画でバックアップ項目が正しくない(一部のバックアップ項目が見つかりません)。
- [ABR-137886] Apple RAID構成のMacのバックアップが失敗し、「『固定ボリューム』テンプレートの処理中にボリュームが見つかりませんでした」エラーが表示される。Apple RAIDはサポート対象外。
仮想環境
管理ポータルとプラットフォームコア
- 読み取り専用ロールは、Cyber BackupのStandard EditionとCyber ProtectのStandard Editionで、カスタマーテナントが存在する場合に選択できますが、ライセンスの制限の関連で選択できません。
- [ABR-138058] サイバープロテクションロールをオフにして、ユーザーに戻した後、バックアップ通知の送信がオフになる。
- [ABR-136810] テナントの移動中に宛先テナントが見つからない場合、不明確なエラーが表示される。
- [ABR-136694] ストレージの制限値(クォータ)に大きい数が設定されている場合、「不正な要求」メッセージが表示される。
- [ABR-203902] ストレージの再登録中に「登録済みストレージおよび削除済みストレージの登録数が50を超えています」というエラーメッセージが出る。
- [ABR-203243] ユーザーがブランドURL経由でログインしていてもログアウトが正常に完了するが、非ブランドURLの場合はログアウトが行なわれない。
- [ABR-173628] (Aсtive Directory Connector)1つ以上の識別名(DN)が無効の時、マッピングが保存されない。
- [ABR-131711] 「制限値(クォータ)超過」通知Eメールで挨拶文が不足している。
- [PLTFRM-20333] 物理マシンとしてバックアップされ、このホストで実行中の仮想マシンまたは Microsoft アプリケーションがあり、他の種類のバックアップエージェントでもバックアップされている場合、Hyper-V ホストが 2 つの「サーバーライセンス」を使用する場合がある。
- [PLTFRM-20414] エディションが切り替わり、テナントが移動した後(エディションが Standard から Disaster Recovery に切り替わったときなど)、レポートでカスタマーの元のエディションからの計算点が表示されない。
- [PLTFRM-2340] 「テナントが移動しました」監査イベント説明で、名前ではなく、テナント ID が表示される。
- [PLTFRM-18229] カスタマーにストレージがない場合の RPC GetRedirect メソッドのエラーメッセージを改善。
Build Path - Where the CHM file is located